(夏前からのいろいろを集めてみたところ。案外なかったりして;汗)
ここ5~6年、それこそTwitterが流行する前からずっと思っていることなんですけど、もう少し皆落ち着いてインターネット()しませんか?
なんだそれ、て言うのはね、日本だけなのか世界的にそうなのかよくわかんないんだけど流行に左右されすぎなんじゃないかと。
元々趣味のこと(音楽とかイラストとか…いやエロじゃない、エロだけじゃないよ!) を調べるためにインターネッツどっぷりになったんですが、結構検索から自分の欲しい情報に辿り着くのが難しいんですよね。
特にイラストね。「商業イラストレーション」と言う物自体だいぶ変わってきてはいますが、やはり定義が曖昧なせいか所謂“声のデカい”アニメ・萌え系イラストばかりヒットするんです。まあそう言うのも今では嫌いじゃなくなりましたが、始めた当時は結構イヤでねえ…今だから白状しますけど。
今じゃ漫画界隈はイラストSNSで「昭和」とかキーワード切れば割りと快適にたどり着けるようになった気はするんですけど、やはり「イラストレーション」というのは曖昧なので、全般で自分の好みに当てようとすると今でも困難事例です。
一般人が気軽に情報発信出来るようになったのはホント革命的な技術革新といえ、歓迎すべきこと(自分もその恩恵にあずかってるし)なんですが、いざ検索するとなるとそれがノイズになる。
で、流行によって情報自体も、その流れもどんどん変わる。例えばpixivなんてランキングとか人気投票になってる部分あるし、上位は全然自分の好みと違うのでそういうのは見ずに主にグループでの利用が多いんですけど、モバイル系アプリではグループに対応してないものが殆どなこともあってかグループ自体が廃れてきてるなんて話もあります。最早好み、技術、どっちでも時代の趨勢から取り残されているおっさんになりつつある。
何が言いたいかというと、もうこんだけ気軽に情報発信できる時代になって、膨大な量の情報が電子仮想空間に蓄積されているんだから、逆にそういった流行を追って余分な情報を増やすスピードを落としてもいいんじゃね?という事です。
やっぱ個人的なやりとりとか慣れ合いみたいなのはLINEみたいに閉じた空間でやったほうがいいんじゃねーかとか、誤解から来る炎上なんかの事考えるに長い論考は細切れになるTwitter使わないでブログのほうがいいよ、なんて話もありましたしそう思います。推敲もできるしね。まあそれが『ゆっくり噛む』ということなんですよね。
そんな思いがあったのかなかったのか、いや多分肌感覚であったんでしょうね、忙しいことも重なって最近は発表を控えるという事が増えました。自分のポートフォリオに何を載せるのかと言う事を考えてる、なんて側面もあると思います。今回載せたのはそんなアイデアラフだとか試し描きみたいなもの。そういうのはさ、どんどこイラストSNSにうpせずに、やっぱり取捨選択してですね…そうでないと、なんやらかんやら埋もれてしまって欲しいと思ってる人の手に届かないかもしれない!て思うんです。その人が欲しいのはもしかして自分の作ってるものだったらお互いに損でしょ。
前から言われていることですが、ネットって兎角自分の脳のストレージを増やしかつ思考のスピードをブーストさせてるような錯覚に陥ります。でもそれってやっぱり錯覚で、言ってみればエナジードリンクで誤魔化してるだけ。
…て言うかこれね、自分に言い聞かせてますね。書いててそう思ったわ。
まぁそんなブーメラン落ちということで。他人の情報をゴミ呼ばわりしたのも全部自分に返ってくるということでお許し下さいませ…ぐすん。
★そんなこと書いていたら竹熊健太郎さんがイラストSNSの問題点に関して的確なポストをしていたので引用しときます(詳しくはリンクを辿って前後のポストをお読みください)。そういうことだねえ。情報を取捨選択してオススメする役割をキュレーターなんて言ったりするのもビミョ~に流行ったりしてますが、作る人より重視されているのは今やそういう人たちの集団なのかもね。
私は、ピクシブやコミケのような「展示会」は絶対に必要だと思います。どちらも原則としてあらゆる表現を世の中に示すからです。しかし、展示会が持つメディアの機能は不十分です。人気がある、売れる表現以外は、なかなか扱えないからです。そこで価値提示型メディアの意味が出てくると思うわけです。
— 竹熊健太郎《編集家》 (@kentaro666) October 14, 2014