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2015年11月19日木曜日

政治的発言について

政治的なトピックって、特にここ最近は割とデリケートな話題になってしまっていて、ちょっと意見が違うだけですごい対立が起きたりとかなんか7〜80年代の新左翼勢力内ゲバというかファミリーツリーなんかを思い出して暗澹たる気持ちになってしまうんですが、本当は
 
ある現象に対して見る側がいろんな視点で意見表明することで見識を広げられる
 
ものだと思うんですよ。ことSNSなんかでは。折角リアルではお行き会いしそうもない立場の方の意見もたくさん眺められるわけですから。
 
 
ここは個人ごとにしきい値が違うので難しいことかもしれませんが、みんなそんなに自説と同じ傾向の言論を求めてるわけではないんじゃないかなあと。「(A)さんはこんな風に考えるんだぁ〜」と思ってくれればいいし、何ならそれへの反論を考えることで自説を補強できたならとても役に立ったということになるんじゃないでしょうか。そう考えれば、政治的な意見や立場の表明なんかなんの遠慮もいらないというか、むしろすべきではないですよね。
(とは言えテキストでしか判断できないSNS上で議論するのは結構骨が折れることなので、それに臨む気合があるかどうかということで温度差はあるもんですけど)
 
 
 
そんなわけで冒頭に書いたようにわりとTwitterなんかでは自粛(と言うか萎縮と言うべきか)してたんですけど、多少意見表明してもいいような気がしてきました。ゴリゴリはしないですけど。
 
 
 (50000ccに載せたイラストです)

2015年11月12日木曜日

どのジャンルにもいるよなあって話

「○○は✕✕でなければいけない」
「✕✕でない、✕✕が実現できていない○○である△はつまるところクソ」
 
こんな創作物についての評論が、インターネット眺めてるとよく流れてくるんですが、これってあなた個人の評価でしょ、それって「俺は✕✕してる○○が好き」って評価でしかないでしょって思うんですよね。
そういうの好きなら知らない人に偏見を植え付けるようなこと言わず「くださいな!」って言えばいいだけだと思うんですよ。
まあ若いうちは言ってしまいがちなんですけどね。いや、若くなくてもそういう人多いなあとも思いますが…
 
(※例えば明確な誤謬を含んでいた場合には色々必要なことがあるんですが、これはまたちょっと話の方向がズレるので次の機会にしましょうかね)
 
 
(本文とは特にカンケイない絵です)
 

カミさんが好きな歌手がファンにオールタイムベストの投票を募ってるんですけど、私にも投票しろっていうんですよ(笑)。で、自分は好きな曲もあるけど詳しくねえよって立場なので、シングルヒットしててパッと思い浮かぶ曲を主に伝えましたら、その後に「2ちゃんのベテランファンはその辺つまらないって言うんだよねえ」って言うんですよ。
もうね、元BUR◯N!!の酒井某氏の「なんでB◯RRN!!にセプルトゥーラやパンテラを載せなきゃいけねーんだよ!」という声が脳内に浮かびましたよね(笑)
 
まあよく言われることですが、そう言う新規ファンを遠ざけるような意見は傾聴に値しないのでスルーしてていいよね、って話になりました、当然ながら。文脈を大事にするのはいいけど原理主義的になっちゃうと新規参入を阻害するだけで、結局そのジャンルを衰退させるのはそういった排他的な古参ファンってことは往々にしてあります。個人的にも格ゲーやらメタルやらオタク文化やらで散々そういった話は体験していますので、耐性がついてますね。しかも2ちゃんだろ、便所の落書きだよ、と。
 
 
 
たまたまこんなことがあってタイムリーだったので書きましたが、まあ創作する側としても、そうやって自分で自分を縛り付けたり、他人を蔑んだりしてしまわないように、と意識するためにもメモしておきます。

2015年8月14日金曜日

なんだかんだで

生活や人生すべてが素晴らしいと言うつもりはないけど、"美しい"局面てのは必ずありますよね。

なんと言うかなー、ただ突っ張ってるんじゃなくて、なんか”頭悪い人間が一生懸命頭使ってなんとか社会と折り合いつけながらそれでも自分の世界を守って生きてる”…みたいなの、あるじゃないですか。たぶんそういうのを描きたいんじゃないかな。

いよいよお年頃っつー感じかなぁ。

日常どうしてもフラストレーションはあるんで、それを昇華するハードな音楽や、その視覚的なイメージってのも自分にとっては大事で、裏垢の方はそれメインなんですけど、自分の中で相対的な比重が下がって来たんだろなと思いますね最近。
結局こういったハードな表現って"社会との対峙"って面があるんだと思うけど、年取ってそこまでじゃなくなったのか、正面から行こうと思わなくなったのか…

とは言えむしろ裏垢のほうが全然pixivなんかでも見てもらってるし、コピ本出したりしてるんで板には付いてるんですよね。でこれまで両方別でやってきたが次のイベント参加あたりを期に一部統一したいなーと考えてます。
まあ裏の方は不健全不謹慎不穏当がモットーなので、自主ゾーニングとしてこれまでどおり使い分けますけど、中の人としては一緒で行きたいわけです。じゃないと正直もう頭おかしくなりそうだしね(笑)

うまくできるかなー。


お盆ですね


2013年8月12日月曜日

風立ちぬ


http://kazetachinu.jp/


とにかくすごい映画でした。いろんな意味で。

いろんな人が論評してますから、もうわざわざそんなことする必要ないと思いますんで、全校芸術鑑賞会の感想文みたいな感じで。


まず真っ先に思ったことは、やっぱり「文学」ってことじゃないでしょうか。そうでなければ美術作品。アンデパンダン展とかに出てるような。

すごく淡々と、極めて美しく描く、それが骨格。パンフにも覚書が載ってましたね。
印象的だったのは、二郎がとにかく力を尽くして飛行機の開発をしたこと。全力で夢を追いかけたこと。これはとにかくキラキラと輝くくらいに描かれている。
でも、ついにその夢を果たしたこと。これについて全然肯定的に描かれてないんです。

元々、歴史を紐解けばその行く先が何だったのか、どうなったのかははじめからわかり切ってます。だからなのかな、飛行機の名前も、何もかもちっとも出てこない。どうなったか、何があったのかを文脈として踏まえた上で「説明しない」。考えさせる。

そのことで、歴史や時代より「人」あるいはその人生に焦点を当てています。

もしかすると、かつてちょっとお説教臭くなってしまい消化不良に終わったもののけ姫のリベンジなのかも知れませんね。



それと(人によっては全然気にもしないと思いますが個人的には)さらっと描かれるわりに象徴的に映ったのは

「男は仕事してこそ、だ」

とか

「俺達はただいい飛行機を作るだけ」

とかいう周囲の人の言葉。勿論先に触れた二郎の仕事、成果の描き方もですけど。否定してるわけじゃないんですけど、その結果どうなったっけ?って、事ある毎観客に問いかけてる気がします。

それは宮崎駿という人の思想、世界観ですよね。人によって評価が全然分かれるのは、これを受け入れるかそうでないか、ていうことなんでしょうか。
とすれば、誰かが論評した「私小説」という見方を、その意味でまったく、完全に支持します。



さて、感想文の割りには長くなりましたが(笑)、よく「子供向けではない」という意見を聞きます。

まあトトロみたいな解決感胸いっぱいのエンターテイメントではないから分かるんですが、これを子どもたちと見に行けるなら、全然行っていいんじゃないですかね。

あまり幼い子を連れてったらかわいそうかもだけど、小学校高学年以上なら(多少退屈に思うかもしれませんが)むしろ一度観て、歴史をちょっと勉強してみて、また少し大きくなってからもう一度観る、という体験でそのたびに違う何かを感じられる作品なんじゃないでしょうか。
あの圧倒的な美しさの映像が、その条件を充分過ぎるほど充分に満たしてしまっていると思います。映像の印象が強ければ強いほど、理解不能だからこそ「もう一度見てみたい」「どんな内容なのか確かめてみたい」と思わせてくれるんじゃないでしょうか(我々世代にとってはナウシカが限りなくそれに近かった気がします)。



正直、おっさんももう一回観たいです。菜穂子さんで爆死したいです。美しすぎてもう。


おっさんからは以上です。